Interview
子育てしやすい会社は、みんなにとって自分らしい生き方ができる会社!

子育てしやすい会社は、みんなにとって自分らしい生き方ができる会社!

技術開発部設計課 課長 岩谷陽子
総務部 課長 川下紀子
技術開発部設計課 主任 時川美琴 

― こんな時代もあったねトーク

岩谷
平成8年に入社して、そこからずっと太洋技研で働いてきたけれど、正直、当時は本当に働き方としてはハードだった時代です。今みたいに働き方改革もないし、夜遅くまで働くのが普通でした。みんな残業していたし、休みたいって言い出しにくい雰囲気があって…

入社3年目の頃。「働き方改革」や「ライフワークバランス」という言葉そのものがない時代。(岩谷)


ある意味フェアだったのは、「女性だから」という理由で仕事を制限されることはなく、設計の技術職として働けていたこと。ただ、出産・育児に関する制度は、「あるけれど、実際には使えなかった」時代でした。
実際に、1人目と2人目の時は出産のタイミングで退職して、しばらくはアルバイトとして勤務してたしね。

川下
「制度はあるけど使えない」って、今ではもう信じられないけれど、あの頃はそれが普通だったよね。私は、社内で初めて産休・育休制度を利用して、子育てしながら働いてきたけれど、あの頃は本当にしんどかったです。女性は妊娠したら仕事を辞めるもの、という風潮もありました。

岩谷
そうそう。休みは取れる空気じゃないし、「周りに迷惑がかかる」って言われたり。特に技術職は代わりがきかないから、「休むくらいなら辞めたほうがいい」みたいな。
決して会社が冷たかったと言うわけではなく、世の中がそうだった。

時川
今では考えられないですよね。変わったきっかけはきっと「あの時」ですよね! 

岩谷
そうだね。私が3人目を妊娠した時に、同僚たちが「辞めずに会社に残ってほしい!」と声をあげてくれて・・・それを機に大きく変わったんだよね。


第3子の息子と!(岩谷)


川下
そうやって「声を上げる」ことって大事よね。

時川
私は結婚したばかりで、これから出産とか考える立場だから、今の産休・育休制度を「遠慮なく使える」環境はありがたいです。

長く勤める中で、変化を温かく応援してもらえることに感謝しています。(時川)



岩谷
声をあげて変わったことのひとつをあげると、以前は、会社の会議が、なぜかずーっと17時30分以降に行われていたから、「業務時間内にしてください」ってお願いして、改善されたんだよね!今は、会議はぜんぶ就業時間内になりました。社風として、社員の意見を聞いてくれる土壌があったし、みんなが声をあげた結果、今があるんだよね。

時川
私も、社員の声に助けられたことがあります!
入社して始めての繁忙期に遅くまで仕事をしている私を母が迎えに来てくれているのを知った先輩が、「それは会社がフォローすべきこと」と声をあげてくれて、翌年から帰りが遅くなった時のタクシー代を会社が負担してくれるようになったんです。
「誰かが言ってくれたおかげで助かった」ってこと、ありますよね。


岩谷
声を上げる時ってめちゃくちゃ勇気がいるよね。言ったあとの空気とかも気になるし…
それでも言わないと変わらないってわかってる人たちが、少しずつ子育てしやすい環境に変えていってくれたんだよね。

時川
みなさんのおかげですね。ありがとうございます!

―必死すぎて記憶がない時期の話 

川下
いちばんきつかったのは 「小1の壁」!

時川

 「小1の壁」ってなんですか?

川下
学童から帰ってくるのは18時前。
でも、親は定時で仕事を終えて急いで帰っても、家に着くのは18時過ぎてるから、子どもが家で一人で待つ時間ができてしまうんだよね。時には一人で待つ時間が1時間半とかになる日もあって…帰ったら泣きながら待ってたこともあったなぁ。

「子どもたちが小さい時は、いっぱいいっぱいすぎて記憶があまりありません。」(川下)



あの頃は、子どもにも寂しい思いをさせていることが辛かったですし、時短勤務があれば…と切実に感じていました。
「お母さん、今日遅かったね」って言われただけでも、罪悪感で潰れそうになっていました。

岩谷
うんうん、分かる。
子どもって純粋だからこそ、その一言が刺さるよね。

時川
なるほど。そういう時期があるんですね。未就学児の時が一番大変なのかと思ってました。

川下
わたしはその頃、母子家庭だったから「頼れる大人が自分一人しかいない」という状況でした。毎日いっぱいいっぱいで、記憶がないくらい。
子どもが熱を出したら、仕事よりまず子ども。会社を早退したり休んだりすることが申し訳なくて胃が痛かったです。

でも、実はそれを分かってくれる先輩がいて!
「全然いいよ、気にせんで。行っておいで」って、いつも言ってくれました。あの一言でどれだけ救われたか…。本当にありがたかったです。しんどかった時期があっても辞めなくてこれたのは、「この職場の人たちがよかった」 の一言に尽きます。

「ママ、いつ帰ってくると?」と電話してきていた子どもたちも、こんなに大きくなりました!(川下)


岩谷
私も3人育てながら続けられたのって、制度よりも 「人」 の力が大きかったと思っています。忙しいときはお互いにフォローし合うし、「大変なときはお互いさま」って文化がずっとあるよね!
3人目を出産する時は、家族で役割分担について話し合いをしました。上の子はもう大きかったから、みんなで家事を分担する表を夫が作って、それを見ながら誰が何をするか決めたの。


わが家に新しい家族(愛犬)が加わりました!家族と過ごす大切な時間がエネルギー源です。(時川)



時川
家族会議、大事ですね!
私も、社員の人の良さは入ってすぐに感じました。みんな優しいし、堅苦しくないし、困ってる人がいたら自然と手伝う雰囲気がありますよね。

岩谷
人数が多すぎないこともいいんだと思う。誰がどんな状況かがちゃんと見えるし、理解し合える。

時川
今日、こうやって話して、まだ子どもはいないですけど、「いつかそういう状況になっても、大丈夫!」って思えました。

川下
「人生のタイミングが来ても、働き続けられる場所かどうか」ってすごく大事ですよね。

岩谷
そうなんよ。女性ってどうしてもライフイベントで仕事が途切れやすいから、続けたいときに続けられる環境は絶対必要だと思うなぁ。
うちの会社も、 “現実的に働き続けやすい会社” にどんどんなって、これからも変わると思う。



ー「 子育てしやすい会社=みんなにとって働きやすい会社」という話。

岩谷
最近の大きな変化といえば、コロナで働き方がいきなり変わったこと!
オンライン会議が増えました。「この会議はオンラインでよくない?」って世の中が気づいたというか…
 

川下
私は就業時間が変わったのがすごく助かってます。前は17:30終了だったけど、今は17:15終了!たった15分?って思われるかもしれないけど、この15分が、子育て中だとすごくありがたい。

岩谷
誰もが、いつ病気になるかわからないし、家族の事情ができるかもしれない。親の介護を担うことになるかもしれない。そんな時、子育てしやすい会社って、結局はみんなにとって働きやすい会社なんだと思うなぁ。

時川
休みや、リモート勤務、時短勤務は子育て中の社員だけのものじゃなくて、みんながいつか使える制度ですよね!

岩谷
そうだよね。子育ての制度はだいぶ整ってきたけど、介護はこれから絶対に来る課題。働きながら親を病院に連れていったりすることも増えるだろうし、柔軟に動ける制度が必要になる時がきっと来ると思う。


時川
子育ても介護も、自分だけが抱え込まない、また自分が休むことで周りの社員に負担を抱え込ませない働き方をしたいです。そう言う意味では、制度の改善もそうですけど、職場の空気がいいっていうのが一番支えになる気がします。

岩谷
会社って結局は 「人」 だもんね。うちは優しい人が多くてあったかい雰囲気があって良かった。

時川
将来、出産とか子育てとか、そのときになって初めて分かる大変さも絶対あると思うけど、
今こうやって先輩たちの話を聞けているだけでも、気持ちが全然違います。

川下
私も若い頃に、こういう話を聞けてたら、もうちょっと気持ちが楽だったかも。
「もう両立は無理かも」って思ったことは何回もあったけれど、結果的にはここで働き続けてきてよかったなって、今は思えます。

岩谷
私も同じ。3人育てながら仕事を続けてきたけど、正直、完璧にできたことなんて一度もない!笑
しんどいときはしんどいって言う。無理なときは無理って言う。助けてもらったら、次は自分が助ける。それを繰り返してなんとかやってきました。

家族写真。今は、ここに孫が2人加わりました。もうすぐ3人目の孫が生まれます。(岩谷)


川下

そう。ちゃんとやろうって思いすぎると、続けられない!

時川
それ、すごく響きます。全部完璧にしようとしなくていい、って聞けるだけで安心します。

ーリアルに伝えたいこと。

岩谷
これから就職する人に伝えたいのは、「今だけ」で会社を選ばないほうがいいということ。
今は元気でも、結婚、出産、介護、いろんなタイミングが必ず来る。そのときに “続けられる会社かどうか” を考えるといいと思います!

川下
私は「遠慮しすぎなくていい」って伝えたいです。困ったときに声をあげるのは、甘えじゃなくて 必要なことだから。うちの会社はそれができます。

時川
私はこれからライフイベントを経験する世代として、「先輩たちが作ってくれた環境を、当たり前にしない」っていうのは大事にしたいなと思います。かつての先輩たちのように、次の世代に何を残せるか、そういう視点で働けたらいいなって。

岩谷

今度、娘の出産と産後サポートで、しばらく休暇を取るんです。「私、いくから!」って早くから宣言していて。笑
以前は自分の産休や育休も取れない雰囲気だったけど、今は本当に変わりました。社風や人がいいからこそ、それぞれの生き方とか、大切にしているものが尊重されるんだと思います。
これからも、もっと働きやすい会社になるようにしていきたいね!




(完)