砂防ダム設計

砂防ダム設計の難しさとやりがい

日本は山が多く、毎年のように豪雨や台風による土砂災害が発生しています。その被害を防ぐために欠かせないのが「砂防ダム」です。砂防ダムは、土砂や流木の流出を防ぎ、人々の暮らしを守る重要な役割を果たしています。しかし、その設計には多くの困難が伴います。

砂防ダム設計の難しさ

1. 地形・地質の複雑さ

砂防ダムは、急峻な山間部に建設されることが多く、地盤の安定性を慎重に評価する必要があります。脆弱な地盤の上に建設すれば、ダム自体が崩壊するリスクもあります。そのため、地質調査の結果や、ドローン測量やレーザースキャナーを活用し、詳細な地形データを取得し、それを基に設計を行います。

2. 環境への配慮

砂防ダムの建設が自然環境に与える影響も考慮しなければなりません。周辺の生態系に配慮しながら、必要最低限の構造で最大限の効果を発揮できる設計が求められます。

3. 長期的な耐久性

砂防ダムは、一度建設すれば数十年にわたってその機能を維持する必要があります。気象条件の変化や経年劣化を考慮し、耐久性の高い材料及び形式を選定するとともに、管理用道路を策定するなど維持管理のしやすさも考えた設計を行う必要があります。

施工前3D近景

施工前3D近景

完成写真

設計者のやりがい

1. 自然災害から命と暮らしを守る使命感

砂防ダムの設計は、人々の命を守るという大きな使命を伴います。自分が設計したダムが、実際に災害を防ぎ、安全な生活を支えていることを実感できるのは、設計者にとって大きなやりがいとなります。

2. 最先端技術の活用

砂防ダムの設計には、ドローン測量、レーザースキャナー、3Dモデリングといった最先端技術が活用されています。これらの技術を駆使することで、より精密で安全な設計が可能になります。常に新しい技術を学びながら、より高度な設計に挑戦できるのもこの仕事の魅力です。

3. 挑戦の連続

砂防ダムは、現場ごとに地形や法令等の条件が異なるため、毎回新しい課題に直面します。それぞれの条件に最適な設計を考えることは難しい反面、大きな達成感を得られる仕事です。経験を積むことで、より複雑な案件にも対応できるようになり、設計者としての成長を実感できます。

4. 形に残る仕事

設計した砂防ダムは、実際に形となり、長年にわたって地域の安全を支えます。自分の仕事が地図に残り、後世に引き継がれていくことは、設計者にとって大きな誇りとなります。

砂防ダムの設計には、多くの困難が伴います。しかし、その分、社会に貢献できるやりがいも大きく、最先端技術を駆使しながら挑戦できる魅力的な仕事です。当社では、ドローン測量や3Dモデリングを活用し、安全で持続可能な砂防ダム設計に取り組んでいます。これからも最新技術を活用しながら、人々の安全な暮らしを守るために尽力していきます。

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